FIELD-POCKET

FIELD-POCKETは、測量・土地家屋調査士業に対して、現場はもちろん、業務全体の生産性向上を実現するスマートフォンアプリです。

スマートフォンで動作する観測アプリで、低コストで導入いただけると共に、弊社の測量CAD「TREND-ONE/Mercury-ONE/Mercury-LAVIS」などの内業用PCソフトウェアとの連動性に優れているため、一連の測量業務を非常に効率化することができます。

観測は、電子野帳観測、現況観測、測設、縦断観測、横断観測など、測量現場で必要となるものをご用意しています。

測量機は、トータルステーション、GNSS受信機、電子レベル、オートレベルの使用が可能なので、基本的に手書き野帳は不要になります。

文字や数値を画面に大きく表示することで屋外の炎天下でも見やすく、また大きいボタンにすることで、冬場グローブをはめた状態でも操作できるよう工夫しています。

シンプルな画面構成と必須機能を厳選し、わかりやすい操作性を実現しました。

（高機能版として、測量セットをリリースします。※下記青字の機能）

主な特徴

１）電子野帳観測

対回観測や単回観測が可能です。通常の対回観測、自動対回観測に加え、輪郭も自動で設定します。また、内業ソフトで計画した図面を利用し点名をセットすることができます。内業ソフトと強固に連携し効率化できる部分がFIELD-POCKETの電子野帳観測の特徴です。

２）現況観測

TS・GNSSを用いた現況平面観測や放射観測が可能です。 線・平行線・点・矩形を配置しながらの観測に加え、手書きメモや写真リンク機能も用意しています。現場での観測速度は今までと変わらず、内業作業をグッと減らす現況観測を実現しました。

３）測設

TS・GNSSを用いた測設が可能です。座標に加え、CADデータ上のプロットマークや端点を指定し測設することができます。また、スマートフォン内蔵のGNSSを利用することができるので、内業ソフトで計画した図面上の新点位置に誘導するような使用方法も可能となります。

４）縦断観測

TS・オートレベル・電子レベル・ポールの各観測に対応しています。測点に加え、縦断変化点や暗渠等を挿入しながらの観測が可能です。また、TPしていない測点をリアルタイムで監視する等、複数のチェック機能を備えており、再度現場に戻る可能性を低減します。

５）横断観測

TS・オートレベル・電子レベル・ポールの各観測に対応しています。通常の横断変化点の観測に加え、水路やフェンス等の横断属性をセットしながらの観測が可能です。また、手書きメモの入力や、ポール横断で入力した一連の形状を保存し、別の断面で利用することもできるので、今まで以上に効率的に横断観測を行えます。

６）簡単接続機能

トータルステーション、GNSS受信機、電子レベル等、様々な測量機との接続を簡単に行うことができます。

７）地理院地図

座標一覧や各観測画面において、地理院地図の表示が可能です。地理院地図をダウンロードする機能を用意してあるので、現場でネットにつながらない状況でも、地理院地図を表示することができ、より現場のイメージがつきやすくなっています。

８）内業ソフトとの連携

FIELD-POCKETで取得した観測データや属性情報は、弊社測量CAD「TREND-ONE/Mercury-ONE/Mercury-LAVIS」などの内業用PCソフトウェアと連動し、内業作業を低減することで業務全体の生産性の向上を可能としています。また、弊社クラウドサービス「CIMPHONY Plus」を利用すれば、現場と内業、同時並行で作業を進めることもできます。

動作環境

詳細については、福井コンピュータのホームページにて、ご確認ください。

・動作推奨端末は機種を限定しています。

・インストール可能なAndroidのバージョン

　Android 10.0 ～

補足

・FIELD-POCKETは、インストール後、試用版（機能制限版）として、ご利用いただけます。

・試用版では、インストール済みのサンプルデータにて、測器との接続確認に、ご利用いただけます。

・すべての機能をご利用いただくには、弊社との契約（ライセンス認証）が必要です。

・インストール後、アプリ起動時に、今後利用するフォルダに対する権限許可が必要になります。

・定期的なインターネット接続が必要です。

・Nikon-Trimble社製トータルステーション「FOCUSシリーズ」と接続する場合は、弊社アプリ「FT-Connect」をインストールしていただく必要があります。

また、「FOCUS35」接続する際は、本体側の「BT Comm」を開始状態にしてください。